fc2ブログ

2014年03月24日 23:01

僕は僕の時を刻んでいる

今は昔、四月の門を。


三月を曲がったそこで始まった

始まりと終わりは

思考の水路を渡ると

帆を脹らませ走り出す

背中を眺める僕を手放して。

ある夜には

2014年01月16日 00:25

カモミールの香りが時を刻み

くたびれたタオルケットと 柔らかい毛布にくるまって

カップが冷める頃に訪れる 満ち足りた気持ち

暖かくなった背中に寄り添う様に

まあるく冬の夜が過ぎて行くよ

お休みなさい

命のツナガリ

2013年05月13日 18:23

恋をしたら

フラミンゴに会いに行くよ

天敵が、本当にそれに相応しいかどうかを教えてくれる


全部拐われないうちに、
ターゲットをしぼって

綺麗なあのこを引っかけたら

海と一つになる瞬間まではなさないでいて



その白い輝きは自分だけのもの



日射しの下で
こんがり焦げた君を

僕は舌鼓を打ち
すみずみまで味わう


ピンクの身体は艶々と膨らんでいて

自然のループが大洋へ豊かな水を注ぐ時

未来の形がほんの少し見えた

永久の…

2012年06月23日 12:54

白い夢の中

光受けて

輝くバラの滴



命かけて愛した

あなた




白い肌と

絡めた指が

炎のはざまで揺れている


恋の終わり告げるような

ささやきと

ちぎれたロザリオが

遠い夏の幻を運ぶと



やるせなさと

淋しさに囚われた

ぼくの

体に食い込む様に

影が射す




君の居ないこの海で

空へ叫ぶ波の声は

もはや誰にも届く事はない



二人のひそやかな記憶も

闇に吸い込まれ

遠い天より瞬きだけが

ただ繰り返すだけ




幸せと風を受けて

君が全てだった

あの頃



なぜ僕らを逢わせた?


呟いても

波音は切なく

振り向く場所に

君は居ない



海の青さと

愛しい人の生きた思い出を

夏の太陽が

映し出すだけ



でも

この胸に響くのは

切ない歌声

あの夏の




真夜中に目が覚めたなら

月の下で逢おうか


朝日が

僕らをつかまえて

二つに分かつまで



君は僕の胸に包まれて

溢れる涙に

溶けてゆくだろう

太陽の記憶

2012年06月22日 18:03

恋する少女に

降り注ぐのは太陽


どうか世界中の誰より幸せに


木漏れ日のやわらかな日曜日には

祝福の万華鏡

光受け クルクルと回るよ



やがて雨が降り

消えない哀しみが

そぞろ歩きの街角で

蘇る恋とまた逢えるなら



夢の中へまた連れていって

あのベンチで

永久のおしゃべりをしよう

僕はあなたへ

涙でにじむ指輪をプレゼント




今度こそ

バツク一つで

出ていこう

君も居ないこの町を。


儚きこの世に

さようなら。

怒った顔の愛しい顔へ

心からのキスを。