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君へ

2014年07月05日 00:27



枯葉の様に頼りなかった言葉たちが虚しく散り急ぐ

君は去るのか
別れは人の世の常だと

地は鎮まり絶え 禍事に砕け
衆の名は地に堕ちて
老いた親も今は居ない

恩を報いたいと願っても すでにこの身の置き場はなく
ただ 生きている

別れであり
出立である

込めているのは意味ではなく思いだった…

別れ
それさえも遠い事のような気がする…

生きた
切ないほど激しく生き
これからも生き続けるだろう…


共に生きた事があることだけを今は喜ぼう

再び出会う、ほんの少し先まで

遥か彼方より出づる時

目を閉じればその時は来る



無明

2014年07月04日 00:22




大地を感じ
空には星がある

風は吹いても
乾いた音を立てるだけ

月があって
光が途切れる事なく続き

揺れる草々に倒れ込み
ただ天を見る

気づくと
星が砂粒をばらまいたようになった

民はおおらかで
どこまでも大地は静かだ

やがて夜は水も凍るような季節が南へ民を連れ去ると

木は氷をまとい、きらきらと光を放つようになる

原野は色を失って、焚き火の色だけがあざやかに映るのだ

そして天が割れ
突き刺さってくる衝撃に
身動きがとれない冬が来る

空に一編の雲が流れる時
風はただ哀しみを運び
訪れた絶望が果てしなく
私を押し包む

くだけ散る魂の行方を
星達は知ることもないだろう…


抗い死ぬこと

2014年07月02日 23:32



理不尽さが覆い尽くした大路で
這うように近付いてきて、横たわる

父の顔、妻の声、娘の叫び
そんなものだけがうかんできた

信じたから、自分は今、ここにいる
この激情、この慟哭は、信じているからではないのか?

考えてもわかるはずのない事だった

今、自分が生きている事が不思議で、生き続けたいとも思わない
憎悪に似ているが、絶望のようでもあり、そのどちらでも無いような気もした

ただ、活きたこの躰を使って何かを成し遂げたい
自分の中のこういう思いをそうして叩き潰したい

復讐よりもっと強く、重いものが、その正体さえ分からずに自分の中にはあるのだ…


北の暮らし

2014年07月01日 01:29

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短い夏 夜の戸外で過ごす時

闇が深く
その中に一つだけ焚火がある

そこで一人おまえに語り掛けるのが好きだった

そこでは命は自分のものだった

他の何とも較べることができない命だ

小屋の明かりを外からそっと眺める

それは人を恋する思いがあるという事なのだろうか

ただ、夏の夜にそれを眺めて過ごす自分がいた

小屋を作り 甕を作り
作物を蓄える
狩りは冬の前でいい

生きるための財産が増えてゆくこと

財産は贅沢をするためのものではない

無駄な贅沢を知らなくても
豊かに暮らしてゆけるのだ

日々の暮らしを愉しみ
その事に労力をいとわない
一人きりの生きやすい人生

煩わしい事が何もないからだ

そこではただ、天を大地を畏怖して、人に気を遣わず

全てが静かで
全てが平穏だった…




禁断

2014年04月27日 00:37

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秘密には人を支配する力がある

たとえ何でもない事だとしても

秘密になってしまうだけで 親密さは増し

心は高ぶって それを尊重し 守ろうとしてしまう


秘密には人を変える力がある

その大きさには関わらず 疑いを持たれ 

持っているに違いないと信用を失い

それを利用しようとする者が現れる



どんな人にもある秘密に

どんな価値があるのだろうか

私は瞳を閉じて考える





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