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猫の目

2012年11月05日 02:27

太陽が燃えながら死んで

暗闇が手を広げる頃

僕は走る



でも何処へ向かっても

逃げる僕をじっと見下ろす

ひとつの目



やがて疲れた足を引き摺り

物陰から覗くと


金に混ざった赤色が

脈打つ血管の様に浮かび


大きく開いた瞳を

縁取って

朧気な輝きを強めている


僕は考える

ああ、きっと

今宵の獲物を狙い定めているのだ



引き裂き、弄ぶ悦びに膨れながら

支配し、己の意のままにする

狂おしさを掻懐ながら




闇夜の品定め

紅いルナテック



と、風が吹き

目を閉じた空が瞬くと


狂喜は消え

いつもの見慣れた金の月が

こじんまりと、ぽっかりビルの上



安心した僕は

家に帰ることにする



塀の上のにゃあとの挨拶にも

陽気に手を振って

町並みを下る



キンモクセイの香りをまとい

赤く光る瞳で…
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