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天孤

2014年07月26日 02:30



どの町にも
どの土地にも
不満が澱となって
吹き溜まっている
それは人の目に、仕草に、見て取れた

垂れ込めた空から
何かが舞い堕ちてくる


気がつけば、幼い頃から一人だった

教えるものも誰もいなかった

そんな別れの積み重ねのような人生にも、出逢はあった…

それが縁と言うものだった

こんなことをやっていられるか。

昔から、そう思っていた

気がつけば 己の弱さと向き合っていた


自分とは何か?

人の世のありよう、国のありよう

正しく生きるとはなんなのか?

命じられた通り働けば良いのか

戦うのか

それぞれに戦う意味はなにかと、考えるべき時代になっているのではないだろうか

立ち尽くし、向き合ったまま
声を上げる

それは叫びに近かった

逃げることは考えなかった

貴方には、考えている事が手に取る様にわかってしまう。
自分の全てが。

わからなくなった。

心に痛かった一言と
耳元の呻きが感情を逆立て
遠い呻きは、心の底に響きわたる


痛みを、率直に痛みとして感じようとしない自分が、どこか悲しかった。

獣ではない、人の形を
自分は持っているのだった。

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SPARK

2014年07月13日 00:01



僕らは
鮮やかに激しく スパークした

散り際に見えた風景が
さざめきながら迫って
波紋の向こうに君が見える

出逢いは過去となり
今ここにある喜びに
魂が震えると

繋いだ指の先に点る暖かさが
路となって先を照らしてゆく


君へ

2014年07月05日 00:27



枯葉の様に頼りなかった言葉たちが虚しく散り急ぐ

君は去るのか
別れは人の世の常だと

地は鎮まり絶え 禍事に砕け
衆の名は地に堕ちて
老いた親も今は居ない

恩を報いたいと願っても すでにこの身の置き場はなく
ただ 生きている

別れであり
出立である

込めているのは意味ではなく思いだった…

別れ
それさえも遠い事のような気がする…

生きた
切ないほど激しく生き
これからも生き続けるだろう…


共に生きた事があることだけを今は喜ぼう

再び出会う、ほんの少し先まで

遥か彼方より出づる時

目を閉じればその時は来る



無明

2014年07月04日 00:22




大地を感じ
空には星がある

風は吹いても
乾いた音を立てるだけ

月があって
光が途切れる事なく続き

揺れる草々に倒れ込み
ただ天を見る

気づくと
星が砂粒をばらまいたようになった

民はおおらかで
どこまでも大地は静かだ

やがて夜は水も凍るような季節が南へ民を連れ去ると

木は氷をまとい、きらきらと光を放つようになる

原野は色を失って、焚き火の色だけがあざやかに映るのだ

そして天が割れ
突き刺さってくる衝撃に
身動きがとれない冬が来る

空に一編の雲が流れる時
風はただ哀しみを運び
訪れた絶望が果てしなく
私を押し包む

くだけ散る魂の行方を
星達は知ることもないだろう…


抗い死ぬこと

2014年07月02日 23:32



理不尽さが覆い尽くした大路で
這うように近付いてきて、横たわる

父の顔、妻の声、娘の叫び
そんなものだけがうかんできた

信じたから、自分は今、ここにいる
この激情、この慟哭は、信じているからではないのか?

考えてもわかるはずのない事だった

今、自分が生きている事が不思議で、生き続けたいとも思わない
憎悪に似ているが、絶望のようでもあり、そのどちらでも無いような気もした

ただ、活きたこの躰を使って何かを成し遂げたい
自分の中のこういう思いをそうして叩き潰したい

復讐よりもっと強く、重いものが、その正体さえ分からずに自分の中にはあるのだ…


北の暮らし

2014年07月01日 01:29

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短い夏 夜の戸外で過ごす時

闇が深く
その中に一つだけ焚火がある

そこで一人おまえに語り掛けるのが好きだった

そこでは命は自分のものだった

他の何とも較べることができない命だ

小屋の明かりを外からそっと眺める

それは人を恋する思いがあるという事なのだろうか

ただ、夏の夜にそれを眺めて過ごす自分がいた

小屋を作り 甕を作り
作物を蓄える
狩りは冬の前でいい

生きるための財産が増えてゆくこと

財産は贅沢をするためのものではない

無駄な贅沢を知らなくても
豊かに暮らしてゆけるのだ

日々の暮らしを愉しみ
その事に労力をいとわない
一人きりの生きやすい人生

煩わしい事が何もないからだ

そこではただ、天を大地を畏怖して、人に気を遣わず

全てが静かで
全てが平穏だった…







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