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風の街

2014年02月23日 01:50

それはただ 賤しめられて 省みられず 
誰からも賛同を得る事がない

搾取され 報いられず 

望みは透けた石になってしまった

あきらめは 砦の中へと積まれてゆき

降りしきる雨は樫の梢を伝わって
地を濡らす


仮面に張り付いた笑顔が 離反する精神に替えられると

燃える怒りは色を変えながら 胸を穿つ日々を越える


言葉を無くしても 情は断ち難く 心は風に還るのみ


打ちのめされた今日を 夜の淵より連れ戻し

明日を願う人びとに命を捧げると
  
伝う雨が霧と立ち上り 街を包む

 



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日輪から吹く風

2014年02月19日 13:37

薪が醸し出す薄闇が 香ばしく部屋を包むと

鍋蓋のリズムが 子供たちの眠りを誘い

大人達は遠い日の記憶を呼び起こす


炎が紡ぐ親密な時は 全てを赤く染めあげて 

しんしんと冷えた空にオーロラを呼び 数え切れない星が夜空を飾る


思い出に寄り添って 凍てついた夜に身をさらすと

光を見届けた僕の瞳には日輪が宿り

音ひとつ鳴らない冬の中へ 太陽から最後のメッセージが届く
 
 

さくらの約束

2014年02月13日 01:02

ほとほとと砧を打つ 涙に袖を濡らしながら


愛の重なりは時空を越えて出逢うから 


風が吹いたら笑ってごらん…

あの人が還ってくるよ


駆け出した足を掬い上げ

高く舞い上がる心で一つとなる


さんざめく桜だけが知っている春の訪れる音


遠い昔に交わされた約束と

愛しい人の帰りを待つ 恋人の話し


 

めぐる朝のうた

2014年02月11日 02:27

 
 
金の糸引いて揺らす挾間に 堕ちた涙を織り込むと

軟らかな溜め息が花散らし 心を染め上げて行くよ


白いレースが波間で踝を飾ると 引き離された哀しみは泡に帰り

踊り出した雫が水紋を光らせて 幾重にも重なった私を呼び覚ます


 
  

雪虫

2014年02月08日 11:07

 
舞う姿に時忘れ

吹いて散り 降りては積もる

白き積寂の下には春来れり

我が想いも融ける日を待つ

 
 

アルキメデスの三角

2014年02月08日 02:27

 
あなたの心に浮かぶのは 上向きの?下向きの?

合わせれば星になって寄りそう


はみ出したり縮んだり 

今日も真ん中を目指す 泥だらけの小さい三角達


泥を拭えばプリズムが通って等しく光り


愛を注げば溜め息をついて

波打つその様はワンネス まあるい神の子




 

春の雨

2014年02月05日 02:19

 

巡る出会いと償いの狭間で 

哀しい程に愛らしい 貴方との思い出を手折る



手放せば舞い もはや捉えられない

水仙の花は香り 紅梅が目に沁みる



川の水は滑らかに注ぎ 支流にある小さな浮島には翡翠の尾羽

揺れる芦の穂 狐火が誘う夜

艶やかな黒髪が匂い立ち 振り返る白い首のたおやかさよ



永い諍いも終わりを告げて 銀河も夜を明けようとしているから


赦された心が目覚める朝には 私の歓びが還ってきて

明るい雨の歌が聴こえるでしょう

 



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