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常ならむ

2012年11月28日 01:42

短きこの世の常ならむ

心虚しく

交わり薄し…


胸の虚ろに住まわすは

鬼が神か幻か


廉火に燃える魂の

灰になっても終わり無き

真に世は苦諦なり


感謝忘れし者

修羅の道ゆく君

己が欲望と

無明は為され

悩終わる事はなし


ただ

真の月が空に浮き

皆を照らすも

誰も見ず


藍の中でじつと

嵐通りすぎし時を待つ我は

去りし日の君を想う
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この世の止まり木

2012年11月19日 02:18

この世はいつも嘘ばかり

どちらが表で裏はどれ?


小さな私は宙に溶け

明日来る鬼が拾ってく


乱れた髪が風に揺れ

愛しいあの人連れていく


ああ、ああ

どうか泣かないで


悲しみをさらった底に金の粒

溜め息で揺れるよゆらゆらと…

天恵

2012年11月19日 02:07

湯煙に

紅葉手伸ばす

みどりご子の

眼つむる母と重なりて

天の瞳まっすぐに


満ち足りた

湯の間に重ねし影が

やはらかなカーブを描く

母子像

すすき野

2012年11月12日 02:26

たなびく旗の

武者震い

時の音幽かに すすき野の

ひなびた家屋は

露に濡れ

菊花撫子待つ者の

袂は知るぞはんなりと

涙拭いし憎らしさ

紅葉

2012年11月11日 01:41

そこはかとなくうらぶれながら

夜が更けるのをじっと待つ


よるべのない此の身に

サヨナラもない別れが訪れて


ほのかに浮かぶランプの光が優しく

ささむけた頬を包む



北風がピウと吹き

夜空が透明になって

頭の上に星が堕ちたら

バラバラになった身体と気持ちが

やっと一つになるだろう


一人ぼっちで泣く声は

落ち葉になって河面を流れ

秋を赤く染める

猫の目

2012年11月05日 02:27

太陽が燃えながら死んで

暗闇が手を広げる頃

僕は走る



でも何処へ向かっても

逃げる僕をじっと見下ろす

ひとつの目



やがて疲れた足を引き摺り

物陰から覗くと


金に混ざった赤色が

脈打つ血管の様に浮かび


大きく開いた瞳を

縁取って

朧気な輝きを強めている


僕は考える

ああ、きっと

今宵の獲物を狙い定めているのだ



引き裂き、弄ぶ悦びに膨れながら

支配し、己の意のままにする

狂おしさを掻懐ながら




闇夜の品定め

紅いルナテック



と、風が吹き

目を閉じた空が瞬くと


狂喜は消え

いつもの見慣れた金の月が

こじんまりと、ぽっかりビルの上



安心した僕は

家に帰ることにする



塀の上のにゃあとの挨拶にも

陽気に手を振って

町並みを下る



キンモクセイの香りをまとい

赤く光る瞳で…



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